WordPressのテーマをカスタマイズするためのガイドブック。プラグインの解説はない。最初にローカルでのテスト環境を構築するためにXAMPPをインストールするよう書いてある。これは先日、デスクトップ(XP)の方にインストールしたところだった。4年ほど前のものだったApacheを2.2にバージョンアップしたら、ドキュメントルートに置いてあるphpinfo.phpが表示されなくなったのだ(ファイルのダウンロードになる)。いろいろやってもダメなので、XAMPPを一括インストールしてみようと思ったわけ。ま、インストールしても設定ファイル(httpd.conf)は上書きされなかったので、症状は変わらなかったのだけど。結局、ユーザーディレクトリではちゃんと動作していることが分かった。ドキュメントルートの設定が悪かったのか。考えてみれば、テスト環境なんだから、ユーザーディレクトリなど作る必要はないのだ。実際、ノートパソコンではそうしている。
それはそれとして、XAMPPのホームページではVistaの場合、「通常のインストールではインストールが成功しない場合」があると書いてある。ユーザーアカウント制御でProgram Filesフォルダ内のファイル書き換えができないためだ。本書にはそういう注意事項は書いてない。これで失敗する人もいるのではないか。と思ったが、インストールしてみると、C:\XAMPPというフォルダにインストールされた。これならVistaでも問題ないのではないか。
本書の内容に戻ると、テーマの構造とカスタマイズの仕方を詳しく説明してある。カスタマイズはデフォルトで入っているテーマのClassicとDefaultに関して書いてある。これがカスタマイズできれば、自分でテーマを作ることも可能というわけ。僕はPHPに関しては少しかじっただけだが、テーマフォルダの中にあるファイルについては、どこをどうすれば良いかはいじっているうちに分かった。より詳しくPHPを知っている人なら、この本の必要性は感じないだろう。
つまり初心者向けの本だ。ただし、PHPに関する概要も書いてはあるけれど、この本だけではまったくの初心者には難しいと思う。というわけで、対象はHTMLとCSSはしっかり知っていて、PHPも少しぐらいは分かるぞという人になるだろう。まったくの初心者はWordPressを自分でインストールしてカスタマイズしようなんて考える人は少ないだろうから、これで良いのかもしれない。