「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」の原案コミック。今日届いた「気まぐれコンセプト クロニクル」に収録されている(楽天ブックスにしては届くのが早かった。9日の夜に注文して3日もかかってない)。「気まぐれコンセプト」は4コマ漫画だが、これは長くて9ページある。白クマ広告社の社員ヒライが1990年に行って、大蔵省の芹沢局長の「不動産融資の総量規制」発表をやめさせようとする。
タイムマシンは洗濯機ではなく、超高速エレベーターになっている。映画を見たとき、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に似ているなと思ったのだが、この漫画にもジゴワットという言葉が出てくる。この漫画はホントに原案もいいところで、1990年に行ったヒライが無名時代の飯島直子や松嶋菜々子のナンパでうろうろする場面が中心だったりする。結局、芹沢局長を2004年に連れてきてしまってバブル崩壊はないことになる(2004年発表の漫画なのである)。
バブルの恩恵を受けたのは一部の大企業が中心だったように思う。都会が地上げのブームのころ、地方では「こちらにも地上げってくるんですかねえ」という話をしていた。本当に地価が上がったのはそれから2年ほどしてから。それもシャッター通りを増やしただけで終わったように思う。
庶民としてはバブルそのものよりもバブル退治の高金利時代の方がうれしかった。今はなき、山一証券の公社債投信の利率(配当)は高くて、住宅建設資金のため貯金をせっせとしていた我が家は助かった。なんせ、毎月積み立てていくと、2年目から月に4000円近い利子が入ってきていたのだから、今では考えられない高利率だったのだ。
映画はあっちの日記に詳しい感想を書くつもりだが、アイデアが足りない。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を参考にするのなら、もっともっと伏線が必要と思う。馬場康夫監督としてはバブル時代を揶揄したシチュエーションコメディにするつもりだったのだろうから、時間テーマSFの要素が少ないのだろうが、それでもこの設定なら、たくさんのエピソードを詰め込んでほしくなってくるのである。はたと膝を打つシーンが欲しい。まあ、それでも一緒に行った家内と子供は面白がっていた。