昨日4巻まで読み、きょう残りの11巻までを買った。最終の12巻は4日発売。現在読み終えたのは9巻までだが、一番驚いたのは7巻の展開。そうか、そこまで考えていたなら大したものだと感心した。
映画は4巻の途中までの話なので、そこまでは映画との違いを感じながら面白く読んだ。5巻、6巻で少しボルテージが落ちたかと思ったら、衝撃の7巻が待っていた。物語の完成度を考えれば、この7巻で(結末を変えて)終わっていても良かったような気がする。人気の連載だけになかなかやめられなかったのだろう。Lの後継者が出てくる展開は無理に話をつないだ感じが拭いきれない。
気になるのは映画の後編がどこまで描くかということ。とても12巻までは無理だろう。第3のキラを出さずに第1、第2のキラ対Lの対決で終わるのではないか。映画の後味を考えれば、キラもLも両方死ぬ結末を僕なら考える。前編で原作にはないクライマックスを用意した金子修介だから、映画の結末も原作とは変えてくるはずだ。
で、12巻である。仕事中に読むわけにはいかないので、仕事が終わってから読む。ふむ。最後のトリックは小ネタだなあ。物語も落ち着くところに落ち着いて終わった印象だ。全12巻を見渡すと、小さなトリックを積み重ねた中に7巻の大きなトリックがある感じ。やはりSFやファンタジーではなくて、ミステリだと思う。で、ミステリとしてはトリック偏重の部分があって、そこが少し減点対象なのだが、キャラクターの面白さで持っていると思う。