「Twitterの本」

「Twitterの本」

「Twitterの本」

amazonで検索してみると、Twitter関連ではこれが一番新しい。といっても今年2月に出た本。大ブームに乗って、これからTwitter本はたくさん出版されるかもしれない。第1章「Twitterの楽しみ方」、第2章「特選Twitterツール&サービスガイド」はまあ、初心者向け。第3章「Twitter APIで簡単プログラミング」、第4章「実践Twitterツールプログラミング」がプログラムに興味のある人向けの内容になっている。

amazonの評価では★一つと最低だが、この評者、いったい何を求めてこの本を買ったんだか。3章、4章はプログラムをかじったことがある人なら参考になることが多いだろう。紹介してあるのはRubyによるプログラミングで、RubyのライブラリTwitter4Rを利用して投稿やオートフォローの仕方を解説している。僕はRSSの更新分を投稿するプログラムの参考になるのではと思って買った。結局、Twitter4Rの解説が少ないので、Rubyはあきらめ、日本語プログラム言語なでしこでツールを作った(100行足らずのスクリプト)が、それでも参考になる記述は多かった。

なでしこで作る場合、なでしこ作者のクジラ飛行机さんがTwitterクライアントをWebで公開している(2008/04/18/なでしこのTwitterクライアント – くじらぶろぐD)。このあたりも参考にすれば、投稿処理に関しては簡単。問題はRSSの更新分をどう取得するかだが、試行錯誤していくうちにできる。では、この本はどこに役に立ったかというと、TwitterのAPIの利用法などが参考になった。

APIの日本語訳があるのも親切だ。Webにも日本語訳はあるけれども、手元においてちょっと開いて参考にしてというやり方が個人的には便利なのである。APIを利用して投稿できるようになると、Twitterには投稿手段が表示されるのでWebやツールを使っている人より玄人っぽく思われるかもしれない。企業はAPIで投稿しているところが多い。

この本の問題を指摘しておくと、NET::HTTPと書くべきところをNET::httpと書いていたりすること。初心者はこれではRubyのエラーが出て悩むことになる。それにCD-ROMを付けられないなら、サポートのWebページも欲しいところだった。本に書いてあるスクリプトをいちいち打つのは面倒だ。

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